商品と料金設定
◆砂糖とミルクの順番
コーヒーの美味しさにこだわるならば、砂糖とミルクの順番も大事です。
アイスコーヒーの場合
アイスコーヒーは、砂糖もしくは砂糖を溶かしたガムシロップを入れることになりますが、どちらの場合でも先に入れると底に沈んでしまうため、まずはミルクを入れるようにしましょう。ミルク ⇒ 砂糖(ガムシロップ)の順番で入れた後にストローでよく混ぜるようにすると、甘さが偏ることなくアイスコーヒーを美味しく飲めます。
ホットコーヒーの場合
ホットコーヒーは、ミルクを先に入れるとコーヒーの温度が下がって後から入れる砂糖が溶けにくくなってしまうので、先に砂糖を入れるようにしてください。先に入れた砂糖が溶けたところで、次にミルクをコーヒーの中央に入れてそのまま20秒ほど待ちましょう。そうすれば中央に入れたミルクが温まっていくため、コーヒー全体の温度が下がるのを防ぐことができます。
◆達人の技
◎コーヒーは氷の上に直接落さず、麦茶を作る要領で、コーヒーが入っている容器の周りを氷で囲み急冷する。氷の上に直接アイスコーヒーを注いでダメというわけでは有りません。熱いアイスコーヒーを氷の上に直接落とせば、氷でコーヒー液が薄まるだけです。毎回正確に氷の分量を計れば薄まることを防げるのかもわかりません。しかし、水っぽくなることは確かです。氷の上に直接注ぐ方法のメリットとしては、アイスコーヒーの作り置きもなく、急な来客のときだけだと思います。
◎微粉がアイスコーヒーの味を悪くします。家庭用のコーヒーミルで挽くと、かなりの微粉が出ます。理由はカッティング方式のコーヒーミルで挽かないからです。特にプロペラ式ミルに微粉が多く発生します。微粉は粒として非常に小さいため、出て欲しくない雑味成分が出やすいのです。アイスコーヒー液に微粉が混ざると完成、保存、飲むときずっとコーヒー液に漬かったまま。この状態がアイスコーヒーにとって極めて良くないのです。セパレーター・茶こしを使って微粉を取り除く方法があります。
◎特別な氷を使う。アイスコーヒーを氷らせて作り置きしていた氷を利用することで、アイスコーヒーが薄まりません。
◆シンプルコーヒー(楽)として言えること
お店と家庭は違って当たり前
コールドブリユーの抽出時間は8時間とか10時間とか文献によって異なります。迷った時は自分の味覚で試してみることです。結果は双方に特徴があり、ともに美味いはずです。お店の拘りや商品なら明確にすべきでしょうが、家庭ではどちらもありだと思います。
リキッド、ボトルタイプは手軽でも名品あり
高価格帯の市販ボトルコーヒーは、極めて美味しい事を最近知りました。自作派は値段を抑えて美味い仕上がりを求めますが、昨今は豆自体が値上がりしてしまいました。本格派を謳うボトルコーヒーは数多く出揃っており、味には満足、そして手軽さもあって今では必需品です。製造元や生産地などの情報を参考に、色々な銘柄を買って味見しています。
「冷たいコーヒー」も否定しない
喉の渇きは水分補給のシグナルです。体力の限界で水分を欲しているとき、テーブルに以下の食材が並んでいたとします。「コーヒーゼリー」「ぬるま湯」「冷たい水」「冷たいジュース」、自分は一番に「ジュース」を手に取ります。ジュースが無ければ冷水、それもなければぬるま湯、それすら無ければゼリーで渇きを凌ぎます。さらに「冷たい炭酸水」や「炭酸ジュース」があったなら、こちらを選びます。持論ですが身体には冷たいものを美味いと感じ取るセンサー(部位)が存在します。「歯ぐき」で温度を感じ、「喉」を通り抜ける爽快感、後ろから「舌」と「鼻」で味わいが追いかけてきて、「食道」が冷やされることで呼吸器系が落ち着いてきます。これらセンサーがすべて働けば大満足です。そしてその時に大満足に最も近ずける「一番」を選ぶのです。皆さん個々が経験から得たひと品です。そう考えると「冷たいコーヒー(前述した冷めたコーヒー、冷蔵コーヒー、缶コーヒー、コーヒー牛乳、ボトルコーヒー等)」も、状況が変われば「一番」として選ばれることがあるのです。身近にある「一番」で満たされたなら美味いに違いありません。以前自分は、UCC低価格帯アイスコーヒーと残ったドリップコーヒーをミックスし、冷やした翌日に飲んでみました。なんと美味だったのです。きっとその時、満足したので記憶に残ったのでしょう。
旅のお供は缶コーヒー
缶コーヒーは、どこにでも手軽に持ち運べるのが最大の魅力です。眺めの良い場所で味わうコーヒーは格別の美味しさですね。先ほど「冷たい = 美味い」と感じる5つのセンサー(歯ぐき、喉、舌、鼻、食道)を取り上げましたが、ここに「目(視覚)」からの情報が加わることで、最大級の満足が引き出されるのだと思います。缶コーヒーを考案してくれた方に感謝します。(飲みすぎには、ご注意を!)